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 U20オーストラリア代表 38-5 U20ウェールズ代表 第2試合、オーストラリア vs ウェールズ。土曜日の15時。スタンド席には、学生服を着た高校生、練習帰りかユニフォームを着た子どもたち、ご年配の夫婦などいろんな方が試合を楽しみに観戦に来られたようだ。第1試合終了時点観客数は、2964人。国歌斉唱の時から、多少興奮気味の拍手。この後のゲームへの期待が伺える。レフリーのケイス・ブラウン氏(NZ協会)のホイッスルで試合開始。 試合開始序盤、お互い気迫があり、巧みなプレーが続く。やはり、ランキングが上位の両国。先制したのは、6分オーストラリア(以下AUS)。ウェールズ(以下WAL)のオフサイドからPGを決め、AUSが3点を先制する。その後も、AUSが試合を優位に進め、14分、17分、25分とPGを決め、12-0と着実に点を重ねていった。両国とも気合いが入ったプレーに衝突・掴み合いもおき、両国のキャプテンに注意が促される。AUSの状況に応じた変幻自在の攻撃、WALのボールをワイドに動かし続ける攻撃、どちらも観衆を魅了し、息をのむプレーが展開される。あっという間に前半が終了し、まだ両国ともノートライ。AUS 12-0 WALで前半を折り返した。 後半、WALのボールでキックオフ。開始早々2分、AUSの連続攻撃、バックスの展開でゴール前まで押し寄せていき、ゴール前でフォワードがラックサイドをショートゲイン。最後は1番アルバート・アナエが押さえて左中間にトライ、ゴールは失敗し17-0とした。試合は終始、AUSのペースで展開されていく。AUSはゴール前まで攻めながらも、シンビンで一人少ないWALの必死のDFの前に得点できずにいる。17分、AUSは11番ロドニー・デイヴィスが、相手裏に上げたパントキックを自ら拾い中央へトライ、ゴールも成功し24-0とした。WALも攻撃をするが、攻め手が無く苦しくなる。結局はノッコンなどのミスが多く相手へターンオーバーされてしまう展開。29分AUSは、センター付近からのスクラムでSHの鋭いサイド攻撃から起点をつくり11番ロドニー・デイヴィスが押さえトライ、ゴールも成功し31-0とする。 31分、ようやくWALの初得点。センター付近でこぼれたボールをAUSインゴールへ蹴りこみ、最後は、相手と競い合いながら走り込んだ21番フリス・ダウンズがダイビング。ゴールは失敗したが、WAL 5-31 AUSとようやく得点を入れた。最後は、35分AUSがだめ押しのトライを右隅にラックサイドから決めノーサイド。最終スコアはAUS 38-5 WAL。予想以上に点差が開いた試合となった。終始AUSが試合を支配し、WALに試合をさせなかった展開。試合終了後には、お互いの闘いを讃え合い、ジャージ交換。熱き戦いは終わった。 ここ、佐賀・ベストアメニティスタジアムでの闘いは幕を閉じた。最終観客数は、3724人。目標としていた数には多少届かなかったが、試合終了後の大きな拍手は、U20とはいえ、世界のハイレベルの試合に満足して帰っていただけたことだろう。次は、ワールドカップ? また、ハイレベルの試合を九州・佐賀で見たいものだ。今回の佐賀での開催を財産として、ラグビー文化が大きく発展していくことを期待している。この大会にご尽力いただきました関係者の皆様、素晴らしい大会をどうもありがとうございました。(水野貴人) 
 
 フィル・デーヴィス ヘッドコーチ 「まずは、オーストラリアの勝利をたたえたい。しかしながら我々もやりたいラグビーができたと思う。プール戦3試合ともよく戦えた。ベスト8になり、来年のアルゼンチン大会の出場が決まったことも喜ばしいことだ」 スコット・アンドリューズ キャプテン ──これから順位決定戦までに行うことは? ──「自分たちのやりたいこと」とは? ──前半PGを2つはずした。入っていればもっとよく戦えたと思うが? U20オーストラリア代表 ダミアン・フィッツパトリック キャプテン ──次はニュージーランドと対戦するが、どういう戦い方を考えているのか? |