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 U20アルゼンチン代表 9-48 U20ニュージーランド代表 「U20世界ラグビー選手権」第3戦。キックオフを前にして、ニュージーランドは静かに、アルゼンチンは数名の選手が大声を張り上げながら闘志を全面に出した入場。ニュージーランドのハカを前にしても、アルゼンチンは全員で肩を組んで、ハーフウェイをこえる勢いでプレッシャーをかける。その両チームの様子に、7000をこえる観衆も興奮気味にキックオフの笛を待った。 アルゼンチンボールのキックオフで試合開始。ニュージーランドがそのボールをノックオンし、ニュージーランドにとってはよくないすべり出し。ここからアルゼンチンは力強いスクラムを基点に、何度もニュージーランドゴール前まで攻め込む。それをしのぐニュージーランドであるが、アルゼンチンの勢いと個々の力強さが目立ち、難しい位置からのドロップゴールの試みなどの積極性に対しても観衆からは拍手が送られる。そんな序盤の均衡が破られたのは、11分。ペナルティゴールをアルゼンチンが決め、3-0とし、今大会のニュージーランドから初めて得点を奪った。ここからニュージーランドもアルゼンチンゴールに向けて攻め込むものの、単純なミスや反則でスコアできず、なかなかリズムに乗れない。逆に22分、アルゼンチンは敵陣10m付近から意表をつくドロップゴールを成功させ、6-0とリードを広げる。その後もアルゼンチンの果敢な攻撃が目立つが、37分にニュージーランドもペナルティゴールを決め、6-3と点差を縮める。さらに終了直前、アルゼンチンFBフアキン・トゥクレットが反則の繰り返しからシンビン。その後6-3のままアルゼンチンリードで前半を折り返したが、このシンビンの10分間が後半のスタートに大きく影響することとなった。 後半に入ると、メンバーを入れ替えたニュージーランドがキックオフのボールを逆サイドに蹴り、陣地を大きく獲得。ハーフタイムで前半戦の修正をし、後半戦は自分たちのリズムを取り戻しそうな気配がする。その直後、ニュージーランドが相手キックをキャッチしたところからオープンサイドへ展開。FLバーニー・ホールが抜け出し、SHフレー・ウィルソンが中央にトライ。ゴールも成功し、6-10と逆転に成功した。その後もニュージーランドが本来のリズムを取り戻し、ラックから左右に素早く展開し、次々とゲインラインを突破。アルゼンチンもよくディフェンスするが、少しずつニュージーランドのテンポの速さについていくことができなくなり、計7トライを献上。ニュージーランドがトライをとるたびに観衆はどよめきと歓声をあげ、改めてニュージーランドの強さを実感したようであった。アルゼンチンも後半1ペナルティゴールを返したが、善戦及ばず。最終スコアは40点近くの差となったが、Pool Aで初めてニュージーランドから得点をあげたアルゼンチンの健闘も光り、ノーサイドの笛とともに観衆は両チームに対して惜しみない拍手を送っていた。(大林 直之) 
 
 デーブ・レニー監督 「前半は、我々のチームにとって結構辛かった。フロントでプレッシャーをかけられ、ニュージーランドからアルゼンチンにプレッシャーをかけることができず、とても失望した。ただ、後半の早い時間にトライが取れ、いくつかのいいトライを見ることができたので、その部分はよかったと思う」 レイトン・プライス ゲームキャプテン ──大会2連覇に向け必要なものは。 U20アルゼンチン代表 サンティアゴ・グズマン キャプテン |