6月18日(木)、レガシープログラムの一環として、2位グループの4チームが福岡市博物館を訪れました。

同博物館は福岡の文化発展の足跡を学ぶことのできる博物館として、平成2年10月18日にオープン。広々とした館内入口には「博多祇園山笠」の模型が展示され、常設展示場では大陸交流の窓口である福岡ならではの対外交流と都市的発展を年代ごとに見ることができます。

今回はU20世界ラグビー選手権の開催地であるここ福岡の歴史と文化に触れてもらう目的で、博物館の皆様にご尽力をいただき、福岡滞在中の4チームにこの常設展示を見ていただきました。

まず訪れたのはU20アイルランド代表。
最初に学芸課長の田鍋さんよりご挨拶と、福岡の歴史についてご説明いただきました。
「福岡は古くから国際交流の窓口として歴史的な役割を果たしてきた町。その町に皆様を迎えることができ、非常に嬉しく思います。またU20世界ラグビー選手権の開催は福岡にとっても非常に意義があることです。今日は是非福岡について少しでも知っていただき、その文化を自国に持ち帰っていただければと思います」

その後展示室に移動。
今日は地元福岡の中学生が課外授業として訪れており、選手のみなさんは大人気。選手たちも快くサインに応じ、学生さんに囲まれての見学となりました。また、最後にチームマネージャーのフィリップ・オー氏より、アイルランドに関するパンフレットを博物館へ贈呈。「素晴らしい博物館でした。是非アイルランドの文化にも触れていただきたい」とのお言葉をいただきました。

山笠の展示には皆さん興味深々です

選手たちは学生さんにも大人気

団長からはアイルランド文化の紹介をいただきました

最後に記念撮影

続いて訪れたのはU20フランス代表のスタッフ一同。先に展示室を見学した一行は、その後研修室へ。「山笠の起源は？」「金印は何に使うもの？」「朱印船とは？」などなどフランス代表スタッフから多くの質問が投げかけられ、田鍋さんの適切な説明に熱心に聞き入り熱い文化交流の場となりました。最後にチームマネージャーであり、フランスの伝説的センターバック、フィリップ・セラ氏より館の皆様へ記念品が贈呈されました。

スタッフ一同で来館です

スタッフ一同本当に熱心に質問されていました

素敵な文化交流の時間になったようです

続いてウェールズ代表は選手全員とスタッフで来館。
やはり選手たちは山笠の展示に「ラグビーのスクラムみたいだ」と興味津々。同博物館ハイライトでもある国宝「金印」の前では「これはいくらするの？」などすっかり学生の顔に戻っていました。U20ウェールズ代表はプール予選も含め約3週間の福岡滞在。博物館の後は大宰府の観光とのことで、福岡の文化にも慣れ親しんでいただけたようでした。

ウェールズは選手全員で来館。入口の山笠模型は目を引きます

田鍋学芸課長より福岡についての説明です

ハイライトの金印ではたくさんの質問がありました

ウェールズ記念撮影

最後に訪れたのはU20サモア代表。陽気なサモアの国民性で、展示品にも都度興奮気味。
熱心に展示品の説明を読んでいる姿がとても印象的でした。そしてチームを代表して、団長セミ・レオタ氏よりご挨拶。
「サモアを代表し、皆様の暖かいおもてなしに感謝いたします。今回は勿論このU20世界ラグビー選手権に参加するために来日しましたが、日本の文化に触れることもひとつの目的でした。本日このような場を設けていただき、非常にいい機会となりました。福岡は素晴らしい所ですが、ビーチの美しさではサモアも負けません。皆様にも是非サモアに来ていただき、サモアの博物館を案内させていただきたいです」

最後に選手スタッフ一同でサモア伝統の歌を披露いただきました。吹き抜けのホールにサモアの美しいハーモニーが響き渡り、気付くと周りは一般来館の方々に囲まれ、大きな拍手が送られました。

いよいよ21日は本大会の最終戦。U20代表の選手たちはラガーマンの顔に戻り、ここ福岡に新たな歴史を築いてくれることでしょう。福岡市博物館の皆様、本当にありがとうございました。

サモアも全員で来館です

真剣に展示に見入っていました

美しいサモアの歌が館内に響き渡りました

博物館関係者の皆様、ありがとうございました!

サモア記念撮影