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5.29 東芝ブレイブルーパスとの壮行試合マッチリポート

2009/5/31

薫田ジャパンにとって、6月5日に開幕する「U20世界ラグビー選手権」(JWC)に向けた最後の実戦の場となる、対東芝戦が29日、東芝府中グラウンドで行われた。(スコア、メンバーなどはこちら

想定・対イングランド。SOヒルもFLベイツもNO.8豊田もHO猪口もCTBオトもWTB仙波も同・廣瀬主将も先発メンバーに名を連ねた、"本物のトップリーグチャンピオン"との対戦。1週間後に昨年の準優勝チーム、イングランドとの開幕戦を迎える薫田ジャパンにとっては、これ以上ない最終テストの場であることは間違いなかった。

「今年のイングランドが決勝に残らなかったなら、それは驚きの結果と言えると思う」すでに今季の6カ国対抗(U20)で対戦し(6-20で敗戦)、JWC本番でもイングランド、サモア、そして日本と同じB組で戦うスコットランドU20代表ジョン・ジェフリー団長をして、そんなとびきりの高評価を与えるイングランド代表。間違いなく優勝候補の一角を占める強豪に臨む際に薫田監督がポイントのひとつに挙げるのは、「最初の15人が60分間をどう戦うか」。

FWの中核として激しいプレーで東芝に立ち向かったLO安井   ウェールズ遠征でも体を張ったプレーが高く評価されたFL小野寺は、レギュラーの座を確かなものにしつつある   ラインアウトで東芝LO望月と競り合うLO松橋   前半、積極的なランニングでチャンスをつくったWTB竹下
FWの中核として激しいプレーで東芝に立ち向かったLO安井   ウェールズ遠征でも体を張ったプレーが高く評価されたFL小野寺は、レギュラーの座を確かなものにしつつある   ラインアウトで東芝LO望月と競り合うLO松橋   前半、積極的なランニングでチャンスをつくったWTB竹下

想定・対イングランドだった東芝との対戦で、U20代表は集中して臨まなければならなかったはずの試合の入りに失敗した。「意識してきたはずの最初の入りがきちんとできなかった」(HO有田主将)。4月のウェールズ遠征では、U20ウェールズ代表メンバーも含まれていたウェールズ選抜などとも対戦したU20ジャパンだったが、この日の東芝は「コンタクトの強さやギャップを突いていくスピードなんかは今までとは全然違う」(FL杉本)相手だった。セットでプレッシャーをかけられ、BDの激しさとうまさでも東芝に一日の長があったのは事実。ポイント近くのギャップを直線的にスピードあるアタックで突かれると、後手を踏むかたちでタックルにいっても、オフロードでパスをつながれ、ビッグゲインを許してしまう。そんなプレーの繰り返しで、前半4分のHO猪口のトライを皮切りに、インゴールを明け渡し続けることになってしまったのだ。

雨で下が滑るコンディションの影響か、あるいは気持ちの部分が大きかったのか。「(U20代表は)もっと激しく来るのかなと思っていた」(東芝・廣瀬主将)。昨季のトップリーグ終盤戦で見せたのと同レベルの迫力のあるアタックを披露してみせた東芝に対して、プレーの面でも、恐らくは気持ちの面でも圧倒され続けたというのが、前半のU20代表の戦いぶりだった。35分までに6トライを重ねられ33-0。32分には、この日、初めて敵陣深くに攻め込んだが、マイボールラインアウトをキープできずに絶好のチャンスをつぶす場面もあった。「この年代だと、一回解放されると、ちょっとゆるむようなところがある。当然、選手たちも東芝戦に焦点を絞ってきたはずだけど……彼ら自身も歯がゆかったんじゃないですか」(古田コーチ)

5月17日に終了していた第4次合宿から10日間ほどの“空白期間"を経て、再度、直前合宿のため集まったのが、東芝戦前日。やはり、いきなり本物の強豪と対戦するためには、100%の臨戦状態になっていなかった面があるのも否定できないだろう。それでも、前半のロスタイムに、WTB竹下の突破からチャンスをつかみ、ラックからの素早い展開。CTB仲宗根の好判断から、最後は同・ハベアが走り切り、1トライを返して前半を終了した(7-33)。

当然ながら、ハーフタイムでは薫田監督からの激しいゲキも炸裂。「我々の生命線は低く早く前にでるDF」(同監督)という点を再確認した後半はU20代表が見せ場をつくる場面も多くなる。

いきなり4分に相手のキックをチャージして、HO有田主将がトライ。守っても、10分間は東芝にトライを与えなかった。前半40分間で、異次元の相手との戦いに慣れた部分もあったのか、オフロードで易々とパスをつながれるシーンも少なくなった。「前半はタックルで刺されていなかったのが、後半、下に行くことを意識したら、オフロードでもつながれなくなった」(FL小野寺)。DFで一体感が出てきたことが、攻撃リズムにつながった面もあったのだろう。

前半はFB、後半はWTBとして出場し、落ち着いたプレーぶりと正確なキックで薫田監督から高い評価を受けた豊島   東芝DFの激しいプレッシャーに苦しみながらも、突破をはかるWTB正海   東芝No.8豊田にタックルにいくSO森田。後半途中出場し、落ち着いたゲームメイクを見せた   突破をはかるCTB仲宗根。BKの中心選手として攻守にクレバーなプレーぶりを見せた
前半はFB、後半はWTBとして出場し、落ち着いたプレーぶりと正確なキックで薫田監督から高い評価を受けた豊島   東芝DFの激しいプレッシャーに苦しみながらも、突破をはかるWTB正海にしつつある   東芝No.8豊田にタックルにいくSO森田。後半途中出場し、落ち着いたゲームメイクを見せた   突破をはかるCTB仲宗根。BKの中心選手として攻守にクレバーなプレーぶりを見せた

最終的に64-28で敗れたU20代表だが、終盤奪った2つのトライは本大会への期待を抱かせる素晴らしいものだった。25分、自陣で相手WTBをつぶしてターンオーバー。カウンターから70mボールをつないで、最後はCTBハベアがトライ。30分にも、仲宗根がスピードで相手DFをタテに振り切った後、再びハベアがフォローした。結果的にはハベアが3トライを記録したかっこうだが、いずれもいいテンポでのBK攻撃から一気に取り切ってみせた日本らしいものでもあった。

「テンポアップした時にはトライが取り切れることがわかったのは収穫」と、有田主将自身も手応えをつかんだことを表明したスピードあるBK攻撃に関しては、対イングランドにも通用しそうな雰囲気を感じさせた。その意味では、後半の戦いぶりは本大会に向けてポジティブになっていい部分が多かったのも事実ではあった。

昨年のウェールズ大会でもそうだったが、日本ではU20レベルの選手の試合経験が不足していることもあって、U19時代も含め、ユースグレードの世界大会での日本チームは、世界との戦いに慣れていく終盤戦になってチーム力が上がるのが常だった。今年は地元での開催ということもあり、前述のウェールズ遠征など、例年以上に多くの時間を割いてチームづくりが行われてきたものの、それでも例えばすでに6カ国対抗(U20)などを経たイングランド代表に比べれば、経験値が圧倒的に少ないのは紛れもない事実。実際、メンバーに関しても、東芝戦後、薫田監督は「もう一度しっかり考えていかないと」と、この日の先発がそのまま1週間後にもピッチに立っているわけではないことを強調してもいた。

本大会に向けて、時間が足りないのは事実だが、その反面、いきなり激しいタックルを連発したFL山下に代表されるように、この日、途中出場したメンバーが先発組を脅かすイキのいいプレーぶりを見せたのは、収穫でもある。薫田監督自身も「最大の収穫は豊島(FB→WTB)」と、新戦力の伸びに手応えを感じている部分もある。対イングランドを想定した相手としては、それ以上は望めない東芝との対戦を経て、今まで以上にチーム内の競争も激しくなった薫田ジャパン。最後の最後まで、最良のかたちを模索しながら本番に臨むことになる。

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