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U20日本代表情報:スペシャルインタビュー

U20日本代表 薫田真広監督インタビュー

「徹底的に鍛え上げ、ベスト8以上を狙います」

U20日本代表スコッドは、2月下旬、鹿児島で強化合宿を行いました。準備期間の短かった前大会の反省を生かし、約半年の準備期間を経て本大会に臨むU20日本代表を訪ね、薫田真広監督に大会に向けての意気込みを聞きました。

──第二次合宿(鹿児島)を拝見すると、追い込む練習が多いですね。

「めちゃくちゃ追い込んでます(笑)」

──どんなことからも逃げない、タフな選手を見きわめるという目的もあるのでしょうか。

「もちろん、それもあります。昨年の大会のゲーム経験、辰巳で行ったディフェンス中心のキャンプで、明らかにコア(体幹)が弱いことがわかった。それがスキルのクオリティ低下に反映してしまう。とにかく後半20分でのゲームフィットネスが相手より勝るくらいにあげていかないと、プロ対学生(日本)という図式の大会には勝てない。それを選手に言い続けていて、とにかくラスト10分のゲームフィットネスを上げていこうとしています。選手たちは、やらされることに慣れている世代。自分たちでコミュニケーションがとれるようになれば、パフォーマンスも上がってくると思います。そういった意味では、空気の作れるリーダーを育てるのも大切なことですね」

薫田・U20日本代表監督(写真提供:ラグビーマガジン)

──練習中、よく選手に話をさせていました。

「グループで練習するときに、リーダーを決めて練習の合間に20秒、30秒で話す機会を作っています。短い時間で的確な話をする訓練です。もうひとつは、体力的にきつい時にリーダーの声にしっかり反応できるかどうか。学生の試合を見ていると、トライを獲られたあとにキャプテンがインゴールで話しているとき、下を向いたり、水を飲んでいる選手がいる。それではダメです」

──練習中、「はい、1分休憩」など、かなり時間を明確にしていますよね。

「ゲームの中で起こる時間の間隔に慣れるためです。きのうの練習ではしばらく水を飲んではいけないという時間も作りました。試合になれば何度も水を飲んでいられない。それに慣れることも必要です」

──坂の下から相手を突き上げて押し込むような練習もありました。重い外国人選手相手の訓練でしょうか。

「そうです。自分たちより重たい相手を押し込んでいかなければならない」

──選手達への期待値と実際ではどうですか。

「非常に真面目な選手達です。しかし、やんちゃな選手がいない分、空気を作れない。こちら(コーチ陣)が煽れば、熱くなるんですけどね。特にFWには熱い選手がほしいし、これから武闘派にしていきますよ」

──薫田監督の現役時代の日本代表選手で、そういう感覚を持った具体例はありますか。

「伊藤剛臣(神戸製鋼)でしょうね。何をするか分からない(笑)」

──きょうの練習中、山下昂大選手が面白い声を出していましたね。

「彼は面白いですよね。腹筋の練習できついときに、『う~、生まれる~』って(笑)。選手に言っているのは、どうせきついことするんだから、とにかく力を出し切れということなんです。そこでそんな言葉が出てきた」

──今後のスケジュールの中で、どういう段階の強化を考えていますか。

「まずは、ウエールズ遠征で国際試合の経験を積みます。4月下旬の強化合宿では、国内のトンガやサモアの留学生に来てもらって、アイランダー対策をしたい。そして、5月の強化合宿を経て大会に臨みます。ウエールズ遠征からメンバーは絞り込み、だいたい30名くらいで動いていきたい。最終的に大会登録できるのは26名です」

──改めてU20の世界大会が日本で開催される意義について感想を聞かせてください。

「いまの日本代表の平均年齢が26歳くらいなんです。ということは日本が招致に立候補している2015年のワールドカップでは、いまのU20の選手達が中心になります。日本で開催されることの重みを感じ、自分たちがコアになるワールドカップを日本に呼び、そこで自分たちが戦うチャンスを勝ち取ってほしい」

──昨年のU20日本代表に比べると、少しFWが小粒になった気がします。

「マイケル・リーチのように個人技でディフェンスを破っていける選手はいないです。でも、いないのなら徹底的に鍛え上げるしかない。選手には、我々(コーチ陣)は妥協しない、と言ってあります」

──去年のチームとは、戦い方も変えるということですね。

「去年の反省としては、大会参加国中、トライ数、得点は上位なのに、ボール保持時間が最下位なんです。これがすべて。しかも、獲得したトライもドライビングモールが多かった。BKにボールを回してターオーバーされることが非常に多い。つまり、ボールを大きく外に回したときに、ボールキャリアー、アライビングプレーヤーともに立っていられない。ここのクオリティを上げていかないと」

薫田・U20日本代表監督(写真提供:ラグビーマガジン)

──日本で試合するということで、楽しんでもらえるようなプレースタイルを作りたいというような考えはありますか。

「そんな余裕はないですし、結果が大事だと思っています。ただし、日本の選手は限りなく白紙に近い選手が多い。そこに賭けたい。去年は準備期間が短く、大会前に試合ができない状況で行きましたから選手はかわいそうでした。3戦目のイタリア戦に照準を絞って負けたのですが(20~24)、チーム力は上がってきていた。イタリアに勝てていれば、9位~12位に行けたと思います(最終順位は15位)。今年は、しっかり準備して8位以内を狙いたいです」

──フィジカル、スピード、スキル、キャラクターという、セレクションの観点ということでしたが、今後は、これに加えて後半20分以降のゲームフィットネスになりますか。

「そうなります。日本代表もワールドベスト、ということで4つの項目を掲げていますね。たとえば、ラインスピード世界一。でも、ラインスピードの上げ下げを速くするためには、フィットネスがないとできない。サポートもそう。どれも相手より先に行くには、フィットネスとコース取り、そしてインテリジェンスが必要です。スピードというのは、ディシジョンメイキングのスピードでもある。そういう意味では判断のできる選手が少ない気はします」

──それは普段の練習の問題ですか。

「やらされている練習が多いのかもしれません。たとえば、ディフェンスのラインスピードを上げる練習をする。次に、一つめの笛で、二歩バックして(ゲインされたとして)、オフサイドしないように全員で戻ってからラインスピードを上げる動きを入れる。すると、下がった瞬間はグラスタッチ(芝を触る)するという約束事を忘れてしまう。低くならずにディフェンスに行けば受けてしまうことになりますね。必ず低い体勢を作ってグラスタッチしてから出るというイメージができていないということです。これは反復練習しかないですね」

──8位以内を狙うというのは、同じプールの、イングランド、スコットランド、サモアから2勝をあげるということですからね。

「中途半端なことじゃないです」

──ファンのみなさんにメッセージを。

「世界は、ユース世代の強化が進んでいます。そこで生まれてきたプロフェッショナルのプレーヤーに対して、日本の学生中心の選手達がどう立ち向かうか。2015年、2019年、日本に招致しようとしているワールドカップでコアになる世代です。彼らがどう体を張って戦い抜くか、その姿を見てほしい。選手の熱が伝わるような80分、特に最後の20分に熱が伝わるような試合がしたい。すべてに勝ちに行きますが、特に2戦目、3戦目に全神経を集中させて臨みたいです。応援をよろしくお願いします」

インタビュアー:村上晃一(ラグビージャーナリスト)

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